163日语——ガス田試掘権、中国の非難で反日デモ拡大懸念

来源:百度文库 编辑:神马文学网 时间:2024/04/29 06:15:39


日本政府が日本の民間業者に対し、東シナ海で天然ガス田の試掘権を与える手続きに入ったことについて、中国外務省は14日、「重大な挑発だ」と非難するとともに、事態打開に向けた対応を日本側に強く求めた。
日本政府は、中国政府の姿勢が、今週末の中国での反日デモを過熱させかねないことに懸念を強めており、中国側に重ねて邦人保護への責任ある対応を促す方針だ。両国間の軋轢が一段と増していることから、17日の北京での日中外相会談は緊迫したものとなりそうだ。

【北京=佐伯聡士】中国外務省の秦剛?副報道局長は14日の定例記者会見で、日本がガス田の試掘権を設定する手続きを始めたことについて、「我々は日本が中国側の重大な懸念を直視するよう強く求める。この問題から生じる結果の責任は日本側にある」と警告し、日本側の対応次第では日中関係に重大な影響を与えるとの立場を明らかにした。
秦副局長は、「中国のガス田開発は、係争のない中国近海で行っており、正常な主権行使だ」と述べ、日本側の主張を退けた。ただ一方で、「論争を棚上げにして、共同開発する提案を行っており、日本側からの回答を希望する」として、協議を通じた解決を求める意向を示した。
また、今週末に反日デモが計画されているとの情報に対しては、「過激な行為には賛成しない」と述べ、投石などの暴力行為に対する規制を強める考えを改めて明らかにした。
中国政府の反応に対し、逢沢一郎外務副大臣は同日の記者会見で、「国際法、国連海洋法条約に基づいた権利を確保しないといけない。粛々と(手続きを)行っていくことに変わりはない」と述べ、今後も試掘権設定手続きを進める考えを示した。
ただ、すでに反日デモ参加の呼びかけが、インターネットを通じて行われていることについて、逢沢副大臣は「懸念を持っている。中国政府には、(日本人の)安全確保に十二分な準備を行ってもらいたい」と述べ、中国政府に邦人や日本企業の警備強化を求める考えを示した。
また、町村外相は14日の参院外交防衛委員会で、「いかなる理由でも破壊活動は許されない。中国政府の対応は、破壊活動を認めたことになる。この点は日中外相会談ではっきり申し上げたい」と述べ、「(デモの)責任は中国側にはない」との見解を示す中国政府への不信感をあらわにした。
2005/4/14/23:06 読売新聞